おめえ、宮原推し自称してるくせになんにもわかってないよなあ?という深くないお話です。
■邂逅
11thシングル『ユートピア学概論』のハイレゾ音源購入特典「スペシャル耳元ボイス 〇〇学概論」だろう。
DIALOGUE+の楽曲が大層気に入って新発売のユ学を購入した。YouTubeに展開されているMVもおおよそ拝見はしていたが、個々のメンバーについてはちょっとよくわかんないです状態だった。せっかくなのでこの特典を聴いてみた。
お洋服学概論、食べ方学概論、一人でいつでも入れる行きつけの店です。の学概論、うーなが好きなキャラクター(カオナシ)学概論、ゲームライフ学概論、化粧水学概論、映画館の座席学概論、清潔学概論の八講座。消去法で化粧水学概論を割り出せば、誰が唱えたのか容易に想像できるだろう。
音源を私のプレイヤーにブチ込むと、上記の順番でさっぴがトリになる。で、清潔学概論。「お家の髪の毛ずっと拾って歩いてる」「初歩中の初歩として、当然やるよねって人に思っているのは、まず、スマホのアルコール消毒。は毎日やるよね?って思っている」と始まり、ねねさんに圧をかける。その後も珍説を披露し、ねねさんと私はやや引いていた。排水口の髪の毛をシャワーでチャチャ×3と洗えばきれいだからまとめて取って浴槽の縁に置いて乾かして捨てる?えぇ……。
変な子見っけ。これがさっぴのファーストインプレッションだった。
■僥倖
いわゆる箱推しで楽しく遊んでいたところ、3rdアルバム『DIALOGUE+3』爆誕。きゃにめ盤という豪華セットを予約するためには、特典のチェキを誰か一名選択しなければならない。
決断を迫られている。(ちなみに私が遊んでいた前ジャンルでは、チェキは懸賞でしか手に入らない代物で、サイン入りの3枚しか所持していない)
すでにメンバーへの理解は小学校のプール程度には深まっていた。ここで一人を選択するということは、田沢湖にダイブするようなものだと自身の経験からわかっていた。
「そうだよね。じゃあ作戦じっくり立てるとしようか」……あいつの歌で言ってたぞ!
ユートピア学概論のランダム缶バッジ全八種。一つ開けて、キミにきめた!これだ。
実際にアルミ袋を手にしたとき、私は理解した。この静謐な圧。いいね。きめた。
よろしくね、さっぴ。
■実情
そして現在に至る。
依然あまり理解できていないと思う。バシッとしっぽ掴んで「これだー!」みたいな経験がない。ないと言いますか「これか……?」といまいち確信が持てない感じ。あまりにも曖昧な書き方だな。対象の根っこにある思考原理や人となりと言いますか。
とはいえ人間なんて一面的ではないのも事実。情報量もまだ少ない。私の怠慢でもある。
さて、2025年1月11日の発表にあった通り、彼女はDIALOGUE+における活動について大幅な制限を設けると伺っている。音源のレコーディングとそのジャケ写、FCのブログ更新は行う。しかし、その他の活動には基本的に参加しない旨が伝えられた。資格取得後は実際に現場で働きたい、大学卒業後は「9割就職する」とのこと。
「ときどき学業よりもDIALOGUE+を優先してしまっている自分がいることに気づきました」と書かれていた。だろうなあ。
3年生に上がると実習やらで忙しくなるとは伺っていたが、想像以上にドラスティックだと思った。(同時にレコーディングには参加するというのは意外。長期休みなんかでライブに復帰してくれる可能性も否めないかも)
FCブログの田淵さんの歎きもさもありなんだし、オタクとしても素直に悲しい。
それでも、彼女は何度だって考え抜いてこの結論を導き出し、現実に駆動させたのだろう。
自分の意志を主張する。物事をよく思索する。これこそ彼女の美徳ではないか。
Wikipediaで読んだことを思い出すと、ネガティブな選択という印象を感じるのは正直否めない。
・声優で食っていくというのは現実的ではないから、両親の影響で診療放射線技師など病院で働く仕事も考えていた。
・大人になってから後悔したくないので、オーディションを受けた。ダメだったら医療職を目指そうと割り切った。
・2016年8月1日、第10回81オーディションを受けて特別賞を受賞。高校3年生17歳の夏。
みなまで言うまい。
無論、夢や目標、価値観が変化したのかもしれない。そのうち聞かせてくれたら嬉しい。
しかして彼女は現実の中で意志を示した。
オタクからすれば結末はカタストロフィなのかもしれない。
それでも彼女の選び取った人生が幸福でありますように。
これはこれできっと面白そうじゃないか?毒を喰らわば皿までの精神だ。最後までよろしくね、さっぴ。
P.S. Room vol.5の予習が終わっていない……。みんなセーター着てくるのかしら?あと整理番号良すぎて腰抜かした(自慢)
宮原颯希さんがわからない
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